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現代美術

2020年8月 1日 (土)

STARS展、現代美術のスターたち、森美術館 ・・・資本主義史上最大の感染爆発、混迷する人類、救済する智慧はどこにあるか

Stars-2020
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』第221回
夏の午後、六本木ヒルズ、森美術館に行く。
【神の怒り】人類史をみると人の密集した都市文明は異常である*。神々は、カネと地位に執着する人間たちに天罰を下す。
人格なき学識(Knowledge without Character)、道徳なき商業(Commerce wihtout Morality)、人間性なき科学(Science without Humanity)は人間を滅ぼす。「マスコミは無知な大衆をだますことが仕事である」TV局社長。文明は死を超えて、利益を追求する。BC8000年、農耕牧畜が始まり、人獣共通感染症が出現。家鴨と豚を一緒に飼うことによって出現した。森林を伐採して農地を作り、そこに大量の肥料をまき文明が栄えた。BC4000年シュメールに都市文明が誕生、階級社会が生まれ、宗教と藝術と学問が生まれた。
*大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
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時間の庭のひとりごと
100年に一度の感染爆発の危機にあって、現代美術のスターたちは、大衆をだます詐欺師か、天から舞い降りた創造者か。
私は、ひとり糸杉の森で、天災人災を調伏するため、大日如来、愛染明王に祈りをささげ、真言を唱える。
杉本博司《時間の庭のひとりごと》2020年は、人の少ない海と森のなかで人間が生きることの意味を考えさせる。杉本博司72歳の映像作品。
地球上で起こるすべての環境破壊は、人間の欲望によって生まれた。近代資本主義が築いた文明が無に帰すとき、人間が理想とすべき、生きかたの形、偉大な人類の精神が現れる。
アクロポリスのパルテノン神殿は、古代人の理想を刻む。現代人は、古代文化の精神に思いを馳せ憧れる。廃墟になっても美しい、人の心を打つ藝術を創造することが、真の藝術家の使命である。
現代美術のスターたちは、大衆をだます詐欺師か、天から舞い降りた創造者か。
【如意輪観音菩薩】「真実を語る人は黙殺される。虚偽を語り、人をだます者が尊重される鬼畜競争社会」「天から降りた天人はこの世の守銭奴に苦しめられる」「六道輪廻、天人は、餓鬼道の人間に虐められる。天人は、如意輪観音に救われる。六観音の教え。大報恩寺」
人生で、よい師と出逢うことは、重要なことだ。しかし、よき師に出逢うことは困難である。求めて出逢うことは、まれである。【ミケランジェロとロレンツォ】1489年メディチ家ロレンツォがギルランダイオを介して、ミケランジャロと出会う。1490年から1492年メディチ家が創設したプラトン・アカデミーに参加。ミケランジェロ藝術の原点。
【本質をみる学問】古代ギリシアの学問は、現象を捉えるだけの表面的な学問でなく根本的に知性を磨き教養を養い、精神的な価値を考えさせる学問。パルメニデス、ヘラクレイトス、エンペドクレス、ソクラテス、プラトン。哲学者の思想の回廊に刻まれた美しい日々。プラトン哲学の奥義を究めた。
【人口削減計画】ゼウスは、増え過ぎた人口を調節するためにテミスと試案を重ね、大戦を起こして人類の大半を死に至らしめる決意をした。
*大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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展示作品の一部
杉本博司《時間に庭のひとりごと》2020年、映像作品
杉本博司《シロクマ》1976年
村上 隆《Ko²ちゃん(プロジェクトKo²)》1997年
奈良美智《Voyage of the Moon (Resting Moon) / Voyage of the Moon》2006年
李禹煥《関係項》1969/1982年
草間弥生《ピンクボート》1992
宮島達男《Sea of Time '98》1998年
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参考文献
【人口削減計画】ゼウスは、増え過ぎた人口を調節するためにテミスと試案を重ね、大戦を起こして人類の大半を死に至らしめる決意をした。
https://bit.ly/2XoaNcd
感染爆発、帝国と都市国家の戦い。この世の果てを超えて、旅する詩人・・・「時の関節が外れた」シェイクスピア
https://bit.ly/2XoaNcd
世界の果てへの旅:The World's End ・・・理念を探求する旅人
https://bit.ly/2WylxmE
ウィルスと人類の戦い・・・感染爆発の歴史、アテネのペリクレス、ルネサンス、厩戸皇子 、盧舎那仏
https://bit.ly/2z32Orl
「愛染明王像」康円作、鎌倉時代13世紀。京都神護寺から東京国立博物館に寄託。
「大日如来坐像」運慶作、鎌倉時代12世紀、栃木、光得寺
「密教彫刻の世界」東京国立博物館・・・愛染明王、金剛薩埵の化身
https://bit.ly/2WNIoNt

STARS展、現代美術のスターたち、森美術館 ・・・資本主義史上最大の感染爆発、混迷する人類、救済する智慧はどこにあるか
https://bit.ly/30g3TY4
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ガンジー『魂のことば』『七つの社会的罪』(Seven Social Sins)
理念なき政治(Politics without Principles)
労働なき富(Wealth without Work)
良心なき快楽(Pleasure without Conscience)
人格なき学識(Knowledge without Character)
道徳なき商業(Commerce wihtout Morality)
人間性なき科学(Science without Humanity)
献身なき信仰(Worship without Sacrifice)
(長谷川真理子)「人類史でみると人の密集した都市文明は異常である」
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STARS展、現代美術のスターたち、日本から世界へ、森美術館、2020.7.31(金)~ 2021.1.3(日)
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/stars/

2019年9月26日 (木)

「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」・・・現代アート高騰の秘密

Basquiat2019
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』192回
晩夏の午後、美術館に行く。
ジャン=ミシェル・バスキアは、ニューヨークで生まれ、彗星のごとく一世を風靡して、10年間活動し3000点のドローイングと1000点以上の絵画作品を残して、病気で27歳で亡くなった。*(Jean-Michel Basquiat、1960年12月22日—1988年8月12日)。バスキアは、アンディ・ウォーホル1928年8月6日—1987年2月22日)に憧れていた。バスキアは、初期は怒りを表現していたといわれる。バスキアは、何を表現しているのか。
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現代藝術作品の価値と価格
藝術作品の価値は、どこにあるのか。作品の価値と価格とは異なる。画家バスキアは、なぜ評価されるのか。現代アート高騰の裏には、どのようなカラクリがあるのか。ジェフ・クイーンズの作品は、リアルさと情熱があるといわれる。バスキア作品は、圧倒する存在感があるという人がある。ZOZO前社長、前澤友作氏所蔵バスキア「無題」は123億円でサザビーズで落札された。
何を以って成功とするのか。人生の成功は地位と金であるとほとんどの人は考える。努力と才能で人生を切り開くのは至難である。人生を成功に導くのは、何か。地位と金ととコネか。
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現代美術高騰の魔術
藝術においても、成功は資本とカラクリによって作られる。そこには多数の詐欺師が存在して関与する。トマ・ピケティ『21世紀の資本』は、格差拡大の要因として「r>g」を示した。「R(資本収益率)>G(経済成長率)」、一部の階層が莫大な資産を独占し、格差が生じている。一部の階層が受け継いだ資産を元にして成功を独占している。「弁護士と知識人は、80%が詐欺師だ」(A.Kruger)。
「アメリカでは、ギャラリー経営者や評論家、コレクターたちが協力して有望なアーティストを発掘し市場価値を引き上げるシステムが構築されていて、そこに世界の投機マネーが流れ込んでいる」*1。「弁護士と知識人は、8割が詐欺師だ」(A.Kruger)。
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藝術家と思想家
現代藝術家の存在、生き方、考え、精神、言語力、ライオフスタイル、人脈、財力、どこに価値があるのか。「イケムラ・レイコ展」国立新美術館、「クリスチャン・ボルタンスキー ―Lifetime」国立新美術館、「塩田千春展:魂がふるえる」森美術館、これら展覧会を見たが、迷う。どこに価値があるのか。現代美術作家が表現するのは何か。
何を以って成功とするのか。人生の成功は地位と金であるとほとんどの人は考える。努力と才能で人生を切り開くのは至難の業である。
思想家において、思想は、この敵意に満ちた奇妙な世界と我々の間を取り次ぐ、魔術である。敵との闘争における武器である。思想家は人生の戦いにどう挑み、逆襲するのか。美のイデアのための戦いである。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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展示作品の一部
ジャン=ミシェル・バスキア「オニオン・ガム」1983年
ジャン=ミシェル・バスキア「フーイー」1982年 高知県立美術館蔵
ジャン=ミシェル・バスキア「炭素/酸素」1984年
ジャン=ミシェル・バスキア「温度」1982年
ジャン=ミシェル・バスキア「無題」1985年 世田谷美術館蔵
ジャン=ミシェル・バスキア「プラスティックのサックス」1984年
ジャン=ミシェル・バスキア「無題」前澤友作氏所蔵
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参考文献
「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」 ディーター・ブッフハート (編集)、グルーヴィジョンズ (その他)
*1「ウサギの彫刻」に100億円!? 現代アート高騰の舞台裏
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4332/index.html
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1980年代のアートシーンに、彗星のごとく現れたジャン=ミシェル・バスキア。
わずか10年の活動期間に、新たな具象表現的な要素を採り入れた2,000点を超すドローイングと1,000点以上の絵画作品を残しました。その作品は、彼自身の短い人生を物語るかのように、非常に強烈なエネルギーであふれているだけでなく、20世紀のモダニズム美術の流れを踏まえ、ジャズやヒップホップ、アフリカの民俗や人種問題など、黒人画家ならではの主題を扱っています。そのため、没後ますます名声が上昇し、今や20世紀美術最大の巨匠の一人として確固たる地位を占めるにいたりました。
本展では、バスキア研究の世界的権威ディーター・ブッフハート氏が、こうしたバスキアと日本との多方面にわたる絆、そして日本の豊かな歴史や文化がその創作に及ぼした知られざる影響を明らかにします。世界各地から集めた約130点の絵画やオブジェ、ドローイングで構成された、日本オリジナルで、日本初となる本格的な展覧会です。
https://macg.roppongihills.com/jp/news/2019/04/2193/
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「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」、森アーツセンターギャラリー、9月21日(土)~11月17日(日)