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印象派

2017年11月 6日 (月)

「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」・・・藝術家と運命の戦い

20171024大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』第129回
嵐の過ぎ去った午後、枯れ葉が舞う森を歩いて美術館に行く。
ファン・ゴッホにとって、浮世絵は理想郷の異界、理想郷を求めてアルルに旅立った。
1880年代のパリは、ジャポニスム(日本趣味)の最盛期。ファン・ゴッホがパリに出てきた1886年『パリ・イリュストレ』誌の日本特集号が出版される。ゴッホはこの表紙の英泉の花魁図を模写して『花魁』に描く。浮世絵の鮮明な色彩世界を求めて「フランスにおける日本」南仏アルルへ旅立つ。
藝術家は、運命と戦う。運命とは何か。藝術家は、魂の深淵を覗く。智と愛と血の深淵。
ゴッホは、33歳から37歳、4年間に傑作を描く。
ゴッホは、なぜアルル時代からオーヴェール・シュル・オワーズ時代が最盛期なのか。
ゴッホは、なぜ耳を切ったのか。なぜ自殺したのか。ゴッホは、何に苦悩したのか。
藝術家は、魂の深淵を覗く。藝術家は、心に地獄を抱えている。苦悩する魂を救うものは何か。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
――
ゴッホとアルル
ファン・ゴッホは1888年2月20日の早朝、アルルに着く。列車の車中での気持ちをゴーガンにこう伝える。「この冬、パリからアルルへと向かう旅の途上でおぼえた胸の高鳴りは、今もいきいきと僕の記憶に残っている。「日本にもう着くか、もう着くか」と心おどらせていた。子供みたいに。」

1853年、オランダ南部のフロート・ズンデルトに生まれる。
1869(16歳)、グーピル画廊のハーグ支店に就職する。1876(23歳)グーピル画廊を解雇される。
1878(25歳)、ブリュッセルの伝道師養成学校に仮入学するが正規入学は認められない。
1879(26歳)、ベルギーのボリナージュ炭鉱で伝道活動を行うが、常軌を逸した活動。資格を停止される。
1880(27歳)、画家になる決心を固める。
1886(33歳)1月、アントウェルペンの王立美術アカデミーに入る。
1886年、2月末、突然パリの弟テオのもとにやって来る。ゴッホ、33歳でパリに移住する。印象派の画家と浮世絵に出会う。
1886年5月、『パリ・イリュストレ』日本特集号が出版される。
1887(34歳)、 カフェ「ル・タンブラン」浮世絵展を開く。ビングの店で大量の浮世絵を研究。英泉の《花魁》、広重の《亀戸梅屋舗》《大はしあたけの夕立》を模写。
ゴッホ、35歳でアルルに移住する。10月、「黄色い家」でのゴーガンとの共同生活が始まる。
1888年12月、(35歳)「耳切り事件」。1年2か月アルルに住む。
ゴッホ、36歳でサン・レミの病院に移住する。
1890年(37歳)、ゴッホ、37歳5月、パリ近郊のオーヴェール=シュル=オワーズに移る。医師ポール=フェルディナン・ガシェが主治医になる。
7月27日、銃弾を受けて負傷。
7月29日、テオに看取られて永眠。
7月30日、オーヴェール=シュル=オワーズの墓地に埋葬される。
*『ゴッホ展 巡りゆく日本の夢』図録より
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美は真であり、真は美である。これは、地上にて汝の知る一切であり、知るべきすべてである。
美しい夕暮れ。美しい魂に、幸運の女神が舞い降りる。美しい守護霊が救う。美しい魂は、輝く天の仕事をなす。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
大久保正雄『藝術と運命の戦い 藝術家と運命の女』
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展示作品の一部
フィンセント・ファン・ゴッホ「花魁(溪斎英泉による)」1887年 油彩・綿布 ファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)蔵
溪斎英泉「雲龍打掛の花魁」1820~1830年代 木版、紙(縦大判錦絵、縦2枚続)千葉市美術館蔵
安藤広重「亀戸梅屋敷」1857
フィンセント・ファン・ゴッホ「寝室」1888年 油彩・カンヴァス ファン・ゴッホ美術館
ゴッホ「雪景色」1888年 油彩・カンヴァス 個人蔵
フィンセント・ファン・ゴッホ「アイリスの咲くアルル風景」1888年 油彩・カンヴァス  ファン・ゴッホ美術館
「夾竹桃と本のある静物」1888年 油彩・カンヴァス メトロポリタン美術館蔵(ジョン・L.・ローブ夫妻寄贈)
「オリーヴ園」1889年 油彩・カンヴァス クレラー=ミュラー美術館蔵
「ポプラ林の中の二人」1890年 油彩・カンヴァス シンシナティ美術館蔵
式場隆三郎『ファン・ゴッホの生涯と精神病』1932
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参考文献
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』
藝術と運命との戦い、藝術家と運命の女 印象派編
http://bit.ly/2vfh8dP
http://bit.ly/2zgVKGe
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★「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」、Van Gogh & Japan、東京都美術館
2017年10月24日(火)~2018年1月8日(月・祝)
http://www.tobikan.jp/exhibition/2017_goghandjapan.html
東京都美術館、2017年10月24日(火)~2018年1月8日(月・祝)
京都国立近代美術館、2018年1月20日(土)~3月4日(日)

2017年8月26日 (土)

藝術家と運命との戦い、藝術家と運命の女

Georges_seurat__un_dimanche_aprsmid『地中海紀行、旅する哲学者 美への旅』第124回
藝術家と運命との戦い、藝術家と運命の女
師のいない未知の世界に冒険した藝術家。世界を旅し、旅路で果てた画家。過酷な運命との戦い、貧乏な藝術家たち。世に受け入れられなかった藝術家たち。苦悩のた画家たちは、何と戦い、何に復讐しようとしたのか。
ジョルジュ・スーラは、不朽の絵画『グランド・ジャット島の日曜日の午後』を構築した。
運命の女。藝術家たちを救う女神は、どこにいるのか。美しい女神が、舞い降りる。
デ・キリコ、ダリ、ポール・デルボー、ルネ・マグリット、ピカソ。
―――
美しい夕暮れ。美しい魂に、幸運の女神が舞い降りる。美しい守護霊が救う。美しい魂は、輝く天の仕事をなす。
大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』
―――
藝術家は運命と戦う。藝術家は運命に苦悩する。運命との戦いの中から藝術は生まれる。
藝術家は、運命の女と出会う。運命の恋人は女神である。運命の愛から、藝術は生まれる。
*大久保正雄『藝術と運命との戦い』
大久保正雄『藝術家と運命の愛』
よい師に出会うことは人生において重要である。だが、求めて優れた師に出会うことはまれである。どんなに絶望的な状況でも、知性をもって、戦い続けることだ。『旅する哲学者 美への旅』
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
―――
ジョルジュ・スーラ(Georges Seurat, 1859-1891)
ジョルジュ・スーラは、点描画を極め、天才的な才能をあらわしたが、世に認められず。25歳で傑作『グランド・ジャット島の日曜日の午後』1884を2年かけて描く。「パリ近郊のセーヌ川の中州で夏の一日を過ごす人々」を描いた。60人以上の人が描かれている。1886年5月、第8回印象派展(最後の印象派展)に出品された。「新印象派」neo-impressionismeという名称は、この作品を見た批評家フェリックス・フェネオンが記事の中で最初に使った。筆触分割と補色対比、点描画法の第一人者。モネに嫉妬された。31歳で死す。秘密主義を貫き、私生活の多くは謎である。病死であるが、死因も不明である。作品は、8点残した。
モネは、『印象、日の出』1872を描き、印象派impressionismeの祖と曲解され、妻カミーユの死後、富裕な人生を歩む。ジョルジュ・スーラを呪い殺した後、スーラの技法を用いて、画家として成功した。富裕になり贅沢な生活を送った。晩年、若死にしたスーラの呪縛で悩まされたが、富裕な後半生を生きた。
グランド・ジャット島の日曜日の午後 (1884-86)(シカゴ美術館)
アニエールの水浴 (1883-84)(ロンドン、ナショナルギャラリー)
サーカス (1890-91)(オルセー美術館)
ポーズする女(正面)(1886-87)(オルセー美術館)
ポール・アン・ベッサンの外港 (1888)(オルセー美術館)
アンサンブル(サーカスの客寄せ)(1887)(メナード美術館)
Sunday Afternoon on the Island of la Grande Jatte,1884- 1886
Port En Bessin Entrance To The Outer Harbor,1888
Claude Monet, 1840- 1926、86歳で死ぬ。
クロード・モネClaude Monet, 1840- 1926、86歳で死ぬ。
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参考文献
ハーヨ・デュヒティング『ジョルジュ・スーラ-1859-1891 点に要約された絵画- 』タッシェン・ジャパン2000
パスカル・ボナフー『ゴッホ―燃え上がる色彩』知の再発見双書
ゴッホ『星月夜』・・・生命の糸杉と天への回帰
http://platonacademy.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/post-16aa.html
没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった、国立新美術館
2010年10月1日(金)~12月20日(月)まで
印象派を超えて―点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで、国立新美術館、2013年10月4日(金)~12月23日(月・祝)
http://mediterranean.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-5ed6.html
クロード・モネ『日傘の女』・・・カミーユの愛と死
http://platonacademy.cocolog-nifty.com/blog/2017/08/post-2d7c.html
新印象派―光と色のドラマ、東京都美術館
http://www.tobikan.jp/exhibition/h26_neoimpressionism.html
ベルギー、奇想の系譜、ザ・ミュージアム・・・怪奇と幻想うごめくフランドル
http://platonacademy.cocolog-nifty.com/blog/2017/08/post-09fb.html
シュールレアリスムの夢と美女、藝術家と運命の女
http://platonacademy.cocolog-nifty.com/blog/2017/08/post-62f4.html

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