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2024年5月21日 (火)

「空海 KŪKAI ― 密教のルーツとマンダラ世界」・・・大日如来、法界体性智、自性清浄心(阿摩羅識)

Kukai-nara-2024
Kukai-kongobuji-nara-2024
Kukai-gochinyorai-anshouji-2024
大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』第368回
空海(774~835)
774(宝亀5)年、佐伯真魚、讃岐の多度郡多度津に生まれる。778年、15歳、上京し叔父阿刀の大足に学ぶ。791年、18歳、大学寮に入学。797(延暦16)年、24歳『聾瞽指帰』を書く。804年、東大寺にて得度。遣唐使船に乗り入唐。805(延暦24)年、33歳、青龍寺恵果に胎蔵界、金剛界の伝法灌頂を受ける。恵果、死去。806年、33歳、留学僧を途中切り上げ、帰国。809年、36歳、高雄山寺にて滞在。812(弘仁3)年、39歳、胎蔵界、金剛界の結縁灌頂を最澄に授ける。816(弘仁7)年、43歳、嵯峨天皇から高野山を賜り金剛峰寺を建立。824年、51歳、東寺造営の長官。834年、61歳、御七日の修法を淳和天皇に修法。835(承和2)年、62歳、高野山金剛峰寺にて入定。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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【五智如来】大日如来、阿閦如来、宝生如来、阿弥陀如来(無量寿如来)、不空成就如来。
大日如来が宇宙の根本原理であり、至高の存在である。大日如来の【5つの智慧(法界体性智、大円鏡智、平等性智、妙観察智、成所作智)】を象徴する五智如来。大日如来の知恵、法界体性智は、自性清浄なる大日如来の絶対智、他の四智を統合する智恵である
【大日如来の知恵は五智如来に現れる。五智】
大日如来は、法界体性智を持つ。自性清浄心と呼ばれる第9識(阿摩羅識)。宝生如来は、平等性智【諸法の平等を具現する智】を持つ。阿閦如来は、大円鏡智【鏡の如く法界の万象を顕現する智】を持つ。無量寿如来は、妙観察智【諸法を正しく見極め、追求する智】を持つ。不空成就如来は、成所作智【自他のなすべきことを成就せしめる智】を持つ。
――
【5つの智慧(法界体性智、大円鏡智、平等性智、妙観察智、成所作智)】第9識(阿摩羅識)、第8識阿頼耶識、第7識末那識、第6識意識、成所作智=前5識(眼識、耳識鼻識、舌識、身識)、五感(眼、耳、鼻、舌、身)
法界体性智は、自性清浄なる大日如来の絶対智であり、他の四智を統合する智恵である。
*法界体性智=自性清浄心と呼ばれる第9識(阿摩羅識)
阿閦如来は、大円鏡智【鏡の如く法界の万象を顕現する智】を持っている。
*大円鏡智=阿頼耶識 第8識
宝生如来は、平等性智【諸法の平等を具現する智】を持っている。
*平等性智=末那識 第7識
無量寿如来は、妙観察智【諸法を正しく見極め、追求する智】を持っている。
*妙観察智=意識 第6識
不空成就如来は、成所作智【自他のなすべきことを成就せしめる智】を持っている。
*成所作智=前5識(眼識、耳識鼻識、舌識、身識)、五感(眼、耳、鼻、舌、身)による感覚作用である。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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★参考文献
無着『摂大乗論』
世親『唯識三十頌』
松長有慶『密教経典、理趣経』1984
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金剛界曼荼羅の五仏、五智如来、仏陀への旅
転識得智、種子薫習
空海『即身成仏義』、大日如来の知恵 五智如来の知恵
【質疑応答】島薗進×大久保正雄『死生学』
空海の旅 旅する思想家、美への旅
旅する思想家、孔子、王羲之、空海と嵯峨天皇
無我説と輪廻転生、仏教の根本的矛盾・・・識體の転変、種子薫習。名言種子、我執種子、有支種子
「空海 KŪKAI ― 密教のルーツとマンダラ世界」・・・大日如来、法界体性智、自性清浄心(阿摩羅識)
http://mediterranean.cocolog-nifty.com/blog/2024/05/post-f6ef9c.html
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展示作品の一部
国宝「両界曼荼羅(高雄曼荼羅)のうち胎蔵界、平安時代(9世紀)、京都・神護寺
現存最古にして、空海の在世時に制作された現存唯一の両界曼荼羅。高雄山神護寺に伝わったことから高雄曼荼羅と呼ばれる。令和4年(2022)に修理が完了し、金銀泥で描かれる諸尊の輝きがよみがえった。
国宝「両界曼荼羅(高雄曼荼羅)のうち金剛界平安時代(9世紀)京都・神護寺
後期展示(5/14~6/9)
現存最古にして、空海の在世時に制作された現存唯一の両界曼荼羅。高雄山神護寺に伝わったことから高雄曼荼羅と呼ばれる。令和4年(2022)に修理が完了し、金銀泥で描かれる諸尊の輝きがよみがえった。
国宝「五智如来坐像」平安時代(9世紀)京都・安祥寺
五智如来は大日如来を中心に阿閦、宝生、阿弥陀、不空成就の各如来を四方に配置し、それぞれ5つの智の徳をつかさどる。空海の孫弟子である恵運が嘉祥元年(848)に開いた安祥寺に伝わった。量感豊かな体つきが分身のようによく似ている。寺院の創建から遠くない時期に造られたとみられ、5体すべてがそろう最も古い五智如来像である。安祥寺の木造五智如来坐像は851年から854年ごろの寺の創建時に造られ、5つの像が揃って伝わる最古の五智如来像。令和元年、重要文化財から国宝に格上げ指定された。
安置されていた多宝塔は明治39年に焼失したが、すでに京都国立博物館(京都市東山区)に寄託されており、難を逃れた。ただ約120年間もの間、寺には存在しない状態が続いている。
一級文物「文殊菩薩坐像」中国・唐(8世紀)中国・西安碑林博物館
長安にあった安国寺の跡で発見された。文殊菩薩とされるが、服装や持物は胎蔵旧図様の金剛波羅蜜菩薩に近い。遺跡からはこの像とともに複数の密教像が見つかっており、長安での密教の興隆を物語る。
国宝「諸尊仏龕」中国・唐(7~8世紀)和歌山・金剛峯寺
空海が身辺に置いたと伝えられることから枕本尊と称される三面開きの仏龕。折りたたむとストゥーパ(仏塔)形になる。インド風な面貌で唐代の作と見られるが、古い時代のものを模した可能性がある。空海が師の惠果から受け継いだ品という。
重要文化財「弘法大師行状絵詞 巻第三(部分)南北朝時代 康応元年(1389)京都・教王護国寺(東寺)
空海生誕600年にあたり制作された全十二巻の絵巻。先行する空海伝絵巻諸本の内容をふまえ、東寺にまつわる独自の内容も加えた集大成というべき対策である。巻第三は苦難の航海から師となる恵果との出会いを色鮮やかに描く。
国宝「錫杖頭」中国・唐(9世紀)香川・善通寺
空海の請来品と伝える錫杖の頭部。錫杖は本来山野を歩く際に持つ杖だが、法会で振り鳴らす梵音具としても用いられた。本品は両面に阿弥陀三尊と二天を鋳表した装飾性の高い名品。尊像表現は極めて精緻で、同時期の金銅仏を思わせる。
国宝「金銅密教法具」中国・唐(9世紀)京都・教王護国寺(東寺)
真言宗最大の法会、後七日御修法に用いる法具。悪を砕き仏を喜ばせるという五鈷杵と五鈷鈴が金剛盤に乗るかたちをとる。空海が唐から請来した品であり、『弘法大師請来目録』にその存在が記される真言密教の至宝。
国宝「両界曼荼羅(西院曼荼羅〈伝真言院曼荼羅〉)のうち金剛界、平安時代(9世紀)京都・教王護国寺(東寺)
彩色の両界曼荼羅として現存最古の絵画である。宮中真言院の御七日御修法所用として伝わり、長く空海の御影堂である東寺西院に置かれた。鮮やかな色彩、秀逸な描写で表されたエキゾチックな諸尊の姿が目をひく。
国宝「両界曼荼羅(西院曼荼羅〈伝真言院曼荼羅〉)のうち胎蔵界、平安時代(9世紀)京都・教王護国寺(東寺)
彩色の両界曼荼羅として現存最古の絵画である。宮中真言院の御七日御修法所用として伝わり、長く空海の御影堂である東寺西院に置かれた。鮮やかな色彩、秀逸な描写で表されたエキゾチックな諸尊の姿が目をひく。
国宝「聾瞽指帰」下巻、平安時代(8~9世紀)和歌山・金剛峯寺
儒教・道教・仏教の教えを架空の人物に語らせることで比較し、仏教が最も優れていることを述べる空海の著作で、出家前24歳の時に書かれた。様々な学問を学んだ上で、空海が仏教を選んだことがわかる。
国宝「灌頂歴名(部分)平安時代 弘仁3~4年(812~813)京都・神護寺
高雄山寺(神護寺)において弘仁3年(812)から翌年にかけ行われた、金剛界・胎蔵界の結縁灌頂を受けた人々の名簿で、空海がその手で書いた。この灌頂は最澄の依頼がきっかけで行われたもので、筆頭に最澄の名が見える。
国宝「金剛般若経開題残巻」部分)平安時代(9世紀)奈良国立博物館
あらゆる執着を断つ知恵を解く説法『金剛般若経』の題名を解説し、密教の立場からその奥旨を示した空海の著作。軽妙な草書で執筆された自筆本の一部で、行間の書き込みなどによる訂正のあとが、推敲の様子を伝えている。
国宝「伝船中湧現観音像」平安時代(12世紀)和歌山・龍光院
空海が唐から帰る際、船に観音が現れて荒波を鎮めたといい、本図はその観音を描くと伝わる。しかし、特異な姿は実際には密教の秘法で行者を守護する別の尊格のもの。空海信仰が高まり、珍しい絵画が空海伝と結びつけられたようだ。
重要文化財、快慶「孔雀明王坐像」鎌倉時代 正治2年(1200)ごろ、和歌山・金剛峯寺
孔雀明王は毒蛇を食う孔雀を尊格化した明王で、一切の災いを除くとされる。本像は後鳥羽上皇の祈願所となった高野山孔雀堂の本尊。端正な顔だちや四臂の巧みな配置、整理された衣のひだに快慶の特色が見て取れる。
――
空海の生誕1250年を記念して、奈良国立博物館の総力を挙げた展覧会を開催します。
「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、わが願いも尽きなん。」(『性霊集』巻第八) 
(この世の全ての物が消滅し、仏法の世界が尽きるまで、私は人々が救われることを願い続ける)
衆生救済を願った空海が人々を救うためにたどり着いたのは密教でした。空海は中国・唐にわたり、師匠の恵けい果かから密教のすべてを受け継いだと言われます。
本展では、密教がシルクロードを経由し東アジア諸地域、そして日本に至った伝来の軌跡をたどることにより、空海が日本にもたらした密教の全貌を解き明かします。また、多数の仏像や仏画により、空海が「目で見てわかる」ことを強調した密教の「マンダラ空間」を再現するとともに、各地で守り伝えられてきたゆかりの至宝を一堂に展示し、空海と真言密教の魅力を紹介します。
――
奈良国立博物館(館長:井上 洋一)は、弘法大師・空海の生誕1250年を記念し、総力を挙げて生誕1250年記念特別展「空海 KŪKAI ― 密教のルーツとマンダラ世界」を開催いたします。本展は、空海(774~835)が日本にもたらした密教の全貌を解き明かすとともに、密教の「マンダラ空間」を展示室に展開し、国宝・重要文化財を含む様々な作品により、空海と真言密教の魅力を紹介します。
本展では、平安時代、淳和天皇の発願のもと空海が制作を指導した現存最古の曼荼羅で、神護寺(京都市右京区)が所蔵する国宝《両界曼荼羅(高雄曼荼羅)》を、修理後初めて公開します。「胎蔵界曼荼羅」と「金剛界曼荼羅」の2幅からなり、いずれも約4メートル四方の大きさを誇ります。 第1章 密教とは――空海の描いた世界
第2章 密教の源流――陸と海のシルクロード
第3章 空海入唐と恵果との出会い――胎蔵界と金剛界の融合
第4章 空海の帰国 神護寺と東寺 密教流布と護国
第5章 金剛峯寺と弘法大師信仰
▼主な展示作品
■国宝 両界曼荼羅(高雄曼荼羅) 2幅 京都・神護寺
■国宝 両界曼荼羅(西院曼荼羅<伝真言院曼荼羅>) 2幅
京都・教王護国寺(東寺)
■重文 両界曼荼羅(血曼荼羅) 2幅 和歌山・金剛峯寺
■国宝 五智如来坐像 5軀 京都・安祥寺
■重文 大日如来坐像(西塔安置) 1軀 和歌山・金剛峯寺
■国宝 諸尊仏龕 1基 和歌山・金剛峯寺
■国宝 金銅密教法具 1具 京都・教王護国寺(東寺)
■国宝 錫杖頭 1柄 香川・善通寺
■国宝 聾瞽指帰 下巻 1巻 和歌山・金剛峯寺
■国宝 灌頂歴名 1巻 京都・神護寺
■国宝 金剛般若経開題 1巻 奈良国立博物館
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「空海 KŪKAI ― 密教のルーツとマンダラ世界」奈良国立博物館、4月13日~6月9日

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