2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ

« 「小林古径と速水御舟 ─画壇を揺るがした二人の天才─」・・・生涯の友 | トップページ | ガウディとサグラダ・ファミリア展・・・ガウディ「降誕の正面」、森を表現した内部空間、石のバイブル »

2023年6月18日 (日)

中野晃一講演会「強者の支配か自由な共存か」【質疑応答】質問篇、ソフィア文化芸術ネットワーク

Nakano-2023
Nakano-kouichi-04-0528
【アテネ民主政は50年、ルネサンスのフィレンツェ共和政は60年。自由な国家は永遠ではない。滅びる】日本は、独裁政権を支持する衆愚政国家。自民党どうすれば自由な国家を再建できるか。特権階級、マスコミ、司法が権力の奴隷である。自民党の独裁政権が70年続いている。どうすればファシズム国家と戦うことができるか。中野晃一先生にお聞きします。大久保正雄

ソフィア文化芸術ネットワーク第10回講演会、上智大学1号館402教室、2023年5月28日
――
【質疑応答】質問篇
大久保正雄
1、世界人口の71%が「独裁に分類される国に住む」。民主制が減少している。独裁国家、富裕層が支配する国。制度は民主政であるが、実態は独裁国家、寡頭制国家。
自由民主主義に分類される国でも、本当に、自由な国なのか。例えば、フランス、米国、日本。軍産複合体に支配される国は、国家主義、軍国主義に支配されている。
――
★参考文献 スウェーデンの独立研究機関「V-Dem研究所」のアンナ・ラーマン(Anna Lührmann)上級研究員らのグループは2018年3月19日発表の研究で、政治体制を大きく【閉鎖型独裁】【選挙による独裁】【選挙による民主主義】【自由民主主義】――の四つの類型に分けた。
英オックスフォード大の研究チームが運営する国際統計サイト「Our World in Data」はデータ入手の可能な199カ国・地域を上記の四つに分類した。
 人口で見ても、民主主義を享受する割合は2017年の50%を頂点に下落し、2021年では世界人口(78.6億人)のうち、23億人(29%)に下がっている。世界人口の71%に相当する55.6億人が、本当の意味での「投票権」の保障を十分に受けていないということになる。
https://news.yahoo.co.jp/byline/nishiokashoji/20220308-00285498

2、代議制民主主義は、真の「民主主義といえるのか。
現在の形での代議制民主主義は、古代のアテネで実現されていた本来での意味での民主主義から派生したものとして扱われる。しかし実際のところ、この二つの民主政治の間に共通点はほとんどない。アテネでの民主主義は参加型の民主政治で、文字通り「民衆による政治」だった。
 しかしこのような形の民衆支配は、古代から現代に至るまでずっとエリート達が是が非でも避けようとしてきた。
 米国では民衆が立法に口出しするのを極端に嫌い、立法権を立法府、行政府、司法府に分割しようとした。建国の一人ハミルトンが1777年に「代議制民主主義」と名付けたのである。
――
民主主義を防ぐ手段としての「代議制民主主義」、代議制民主主義という名称は民主政治という名称を含みながらもエリート支配と財産秩序を守る魔法の呪文。国民の参加を選挙 だけに制限する行為は、啓蒙時代にかちとった民主政治の根本的な考えと矛盾する。
今日、投票で代議員を選ぶ制度は、どれだけ有権者の意思を反映する制度になっているであろうか。
 例えば米国大統領選では、共和党、民主党の予備選を経て、本選の時には実質二名の選択であり、多額の選挙資金を要することから各々、高額所得者の層を代表する候補となっている。
★参考文献 ライナー・マウスフェルト『羊たちの沈黙はなぜ続くのか?』は、代議制民主主義は、真の「民主主義といえるかと問う、『羊たちの沈黙はなぜ続くのか?』ライナー・マウスフェルト(一九四九年生まれ。ドイツ、キール大学名誉教授。

3,日本に民主主義が育たない理由は何か。
日本の民主主義が育たない五つの理由。
第一:民衆自身に民主主義を追求する気魄が欠けている
第二:日本の支配者である米国が民主主義を尊重していない
第三:明治以降、官僚機構が、自分たちが支配者であると思い続けている
第四:メディアが権力と癒着している
第五:警察・検察・裁判所が人権機関ではなく権力機関に堕している
★参考文献 「植草一秀の『知られざる真実』」2014/05/01
暗黒の国家日本に暮らすということ 第852号
http://foomii.com/00050/2014050113300020895

4、現在、20世紀の状況と酷似している。ファシズム、世界大戦の予兆がある。ファシズムに抵抗するには、どうすればよいのか。【20世紀】第1次大戦(1914年7月~1918年11月)、1918年スペイン風邪感染爆発(1918年(大正7年)~1920年)実際にはアメリカから、1925年アールデコ博覧会、1929年NY株式市場暴落、世界大恐慌。1933年ナチスドイツ独裁政権。1939年第2次大戦勃発。米国資本ジェネラル・エレクトリック社(General Electric)、ヒトラーに資金提供
ナチスを育てた米国の資本家 / 隠された西歐史 - 無敵の太陽
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68866346.html
2021/07/31 ヒトラーに資金を流した黒幕(左 : ドイツ兵を前にするヒトラー 右 : ウォール街の大物 J.P.モルガン) 西歐世界における歴史教育は非常に厄介だ。
「集団心理、群衆20人以上で、暴徒化する。」

5、日本の凋落、日本の劣化、政治の劣化、同時に起こっている。【国民1人当たりGDP、2000年2位から2017年33位 IMF】【報道の自由度71位、最低賃金OECD最低レベル、ジェンダーギャップ120位、2022】【教育への公的支出、日本は38か国中37位…OECD調査2020】【世界時価総額ランキング50 1989年から2023年】【公務員による公文書改竄、偽造】【人文科学の凋落】【大学教員の凋落、授業準備する時間がない、些末な雑事業務多忙、中途辞任する京大医学部教授、教授会入学式欠席した中島義道早期退職】。原因は、軍国主義、軍産複合体。80年間の独裁政権の腐敗。統一教会が日本経済 没落を計画、その通りに進行中。
――
参考文献
教育への公的支出、日本は38か国中37位…OECD調査(経済協力開発機構)。OECDの報告書「図表でみる教育2020年版」(Education at a Glance 2020)
https://resemom.jp/article/2020/09/09/58029.html
2023年世界時価総額ランキング。世界経済における日本の存在感はどう変わった?
日本の「失われた30年」が始まったのは1990年代初頭のことだ。グローバル市場を席巻していた日本企業はバブル崩壊を皮切りに勢いを失っていき、その後、急成長する海外のIT企業などに世界上位の座を奪われた。
平成元年(1989年)の世界時価総額ランキングをみると、トップ50のうち32社を日本企業が占めている。翻って2023年は、日本企業の名前はない。最も順位が高かったのはトヨタ自動車の52位で、まさに隔世の感がある。日本企業が隆盛を誇っていた時代と、現代の世界的大企業たちの姿を見比べていく。2023.03.03
https://startup-db.com/magazine/category/research/marketcap-global-2023

6、選挙によって政権交代すれば、全体主義を止める。というが、官僚組織、マスコミは自民党に従う。経団連も、自民党に従う。1993年の細川政権、2009年の鳩山政権は、瓦解した。原因は何か。政権交代で日本は変えられるのか。
――
大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』第331回
中野晃一講演会『強者の支配か自由な共存か』【質疑応答】質問篇
http://mediterranean.cocolog-nifty.com/blog/2023/06/post-75634b.html
参考文献
戦争は作られる。孫崎享『国際政治、覇権争い、ウクライナ戦争』【質疑応答】孫崎享×大久保正雄、ソフィア文化芸術ネットワーク
https://bit.ly/3GOXmJm
中野晃一講演会『強者の支配か自由な共存か』5月28日、上智大学、402教室
https://bit.ly/43qH56n

« 「小林古径と速水御舟 ─画壇を揺るがした二人の天才─」・・・生涯の友 | トップページ | ガウディとサグラダ・ファミリア展・・・ガウディ「降誕の正面」、森を表現した内部空間、石のバイブル »

国際政治」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 「小林古径と速水御舟 ─画壇を揺るがした二人の天才─」・・・生涯の友 | トップページ | ガウディとサグラダ・ファミリア展・・・ガウディ「降誕の正面」、森を表現した内部空間、石のバイブル »