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2022年12月18日 (日)

祈り・藤原新也・・・旅の始まりには、いつも犬の遠吠えが聞こえる


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大久保正雄『旅する哲学者、美への旅』第303回
秋の夕暮れ、紅葉の森を歩いて美術館に取材に行く。『地中海紀行 旅する哲学者 美への旅』の旅を思い出す。藤原新也の記者発表を聞く。
藤原新也78歳。50年の旅。メメント・モリ、メメント・ヴィータ、壮大な旅。
旅の始まりには、いつも犬の遠吠えが聞こえる。イスタンブール
「太陽があれば国家は不要。死体の灰には階級制度がない。ひとはみなあまねく照らされている。」「死人と女には花が似合います。この世はあの世である。天国がある。地獄がある。」笑って死ぬのは最高の生き方だ。「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ。歩みつづけると、女は子供を孕むことがあります。歩みつづけると、男は自分の名前を忘れることがあります。極楽とは、苦と苦の間に一瞬垣間見えるもの。」
藤原新也の言葉には宗教書の響きがある。16歳まで門司、裕福な旅館の少年。ある日、破産、急に貧乏になった。1969年24歳、大学を中退、インド放浪。50年の壮大な旅。
*大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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母の愛犬、トイプードル、朝夕、吠えた。愛犬、病気になって咳をした。愛犬を抱いて病院に連れて行った。愛犬15年生きて私を守った。時がめぐり、愛犬、守護精霊となって帰ってきた。学問僧を守護するために。
流れ行く春の日も 流れ行く女も 寂光の菫に濡れて 流れ去る命の ただひと時(西脇順三郎『近代の寓話』「プロサラミヨン」)
明日は恋なきものに恋あれ、明日は恋あるものにも恋あれ。(Ambarvalia「ヴィーナス祭の前晩」)
*大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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参考文献
藤原新也『祈り』2022
藤原新也『メメント・モリ』
藤原新也の旅、死を想(おも)え、生を想(おも)え。日曜美術館12月11日
祈り・藤原新也・・・旅の始まりには、いつも犬の遠吠えが聞こえる
https://bit.ly/3V19RVO
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帝釈天騎象像、七頭の獅子に坐る大日如来・・・守護精霊は降臨する
理念を探求する精神・・・ギリシアの理想、知恵、勇気、節制、正義、美と復讐
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1944年に福岡県門司市(現 北九州市)に生まれた藤原新也。東京藝術大学在学中に旅したインドを皮切りに、アジア各地を旅し、写真とエッセイによる『インド放浪』、『西蔵(チベット)放浪』、『逍遥游記(しょうようゆうき)』を発表します。1983年に出版された単行本『東京漂流』はベストセラーとなり、社会に衝撃を与えます。また同年に発表された『メメント・モリ』は、若者たちのバイブルとなりました。1989年には、アメリカを起点に西欧へと足をのばし、帰国後は自身の少年時代を過ごした門司港で撮影した『少年の港』をはじめ、日本にカメラを向けます。そして旅のはじまりから50年後、現代の殺伐を伝えるニュースを背に、大震災直後の東北を歩き、コロナで無人となった街に立って、これまでの道程と根幹に流れる人への思いを「祈り」というタイトルに込めます。そして藤原の見た、人が生き、やがて死へと向かうさまは、現在形の〈メメント・モリ(死を想え)〉へと昇華され、新たな姿でわたしたちの「いま」を照らします。
藤原の表現活動で特筆すべきは、写真、文筆、絵画、書とあらゆるメディアを縦横無尽に横断し、それぞれの領域において秀でた表現を獲得していることにあります。
本展は、祈りをキーワードに、初期作から最新作までの作品を一堂に展示して、藤原新也の多彩な仕事を立体的に展開します。
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祈り・藤原新也 | 世田谷美術館 SETAGAYA ART MUSEUM
2022年11月26日(土)–2023年1月29日(日)

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