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2022年3月 1日 (火)

パリスの審判、三人の女神、トロイ戦争、叙事詩の環・・・復讐劇の起源

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Botticellinascitaveneresimonettavespucci
大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』272回

美は真であり、真は美である。これは、地上にて汝の知る一切であり、知るべきすべてである。美しい魂は、輝く天の仕事をなす。美しい女神が舞い下りる。美しい守護精霊が、あなたを救う。
【理念を追求する精神】理念を探求する人は、邪知暴虐な権力と戦い、この世の闇の彼方に理想と美を求める。輝く天の仕事を成し遂げる。空海、孔子、織田信長、李白、プラトン。即身成仏、仁義礼智信、武の七徳、桃花流水杳然去、美の海の彼方の美のイデア、存在の彼方の善のイデア。
*大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
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ウルビーノ公ロレンツォ・デ・メディチは、ミケランジェロに彫刻され。ラファエロに肖像画を描かれ、レオナルドに婦人像を注文した。

【ヴィーナスの誕生】「アフロディーテ(ヴィーナス)は海の抱から生まれ、帆立貝の貝殻に乗って、西風ゼフユロスとクロリスの優しい風を受けてキュプロス島のパフオスに上陸した。」へシオドス『神統譜』。このヴィーナス像は、古代ギリシアの画家アベレスが描いた伝説的名画、海からあがり濡れた髪をしぼるヴィーナスの絵をもとに発想している。ゼフュロスとクロリスは、ロレンツオ・デ・メデイチの最も高価な収集品≪タッツア・ファルネーゼ≫(1471年に購入した半貴石製の大皿)に彫られた飛翔する2人の人物から材を得ている。
【春(プリマヴェーラ)】ポッティチェリは、ヴィーナスが、神的な美を観想するべく女神の王国に私たちを招くさまを描いている。ヴィーナスの侍女である三美神、アグライア、エウプロシュネ、タレイアーが輪舞し、彼女の上方では目隠しされたキューピッドが矢を放つ。左側に、メルタリウスが魔法の杖(カドゥケウス)によって雲を散らし、右側でクロリスがゼフユロスから逃れようとする。ゼフユロスがクロリスを抱擁すると、天上の星にあたる地上の花が彼女の口から溢れでて、クロリスはそのかたわらに立つ女神フローラへと変身する。彼らの背後にオレンジの木立ち、花々がまき散らされた草むら、風に舞う透けた衣。ポッティチェリは描いた。
【『春』1478『ヴィーナスの誕生』1485】2つの作品は、ロレンツオ・デイ・ビュルフランチェスコ・デ・メデイチの別荘ヴィラ・カステッロを飾るために描かれた。フィレンツェの人文主義者たちはこれらの絵に多くの二重の象徴表現を見いだした。たとえばヴィーナスは異教的な愛と人文主義者が理想とする精神的な愛を表した。同じ意味あいで、三美神は純潔、美、愛の擬人像でもあった。
【プラトン・アカデミー思想家の死】ロレンツォ・デ・メディチ(1449-1492)は1492年死に、プラトン・アカデミーの思想家たちは、1498年までに次々と死ぬ。
【ルネサンスの死 1499】1492年、ロレンツォ・デ・メディチ43歳。1478年4月26日、ジュリアーノ・デ・メディチ25歳。アンジェロ・ポリツィアーノ39歳。ミランドラ31歳。フィチーノ62歳。1510年、ボッティチェリ65歳。1564年、ミケランジェロ88歳。
【16世紀ルネサンス、ヴェネツィア、マニエリスム、北方ルネサンス】レオナルド『レダ』1505ラファエロ『レダ』『モナリザ』1505、ティツィアーノ『ウルビーノのヴィーナス』1535ジョルジョーネ『眠れるヴィーナス』1510、アンジェロ・ブロンズィーノ『ヴィーナス、クピド、サテュルス』1553、ルーカス・クラナハ「パリスの審判」1528
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【ルーカス・クラナハ「パリスの審判」1528】
「勝利と成功か、権力と富か、愛欲か」、どれを選ぶか。3つのうち一つ。
アテナは「戦場での勝利と名声」を、ヘラは「権力と富」を、ヴィーナスは「人間の中で最も美しい女」をそれぞれパリスに約束する。パリスが今一番欲しいのは「美しい女」。ヴィーナスに黄金の林檎を渡す。パリスは、美しい女、ヘレネを選び、トロイは滅亡する。神の罠に掛かって、トロイ滅亡。
「勝利と成功か、権力と富か、愛欲か」あなたなら、どれを選ぶか。3つのうち一つ。これには、正解がある。アテナは、知恵と勝利の女神。
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トロイ戦争
【パリスの審判】神々の饗宴でアプロディーテを選択するトロイ王子パリス。スパルタ王妃美女ヘレネを奪ってトロイに連れ帰りトロイ戦争勃発【ガイアの嘆願】【神々の結婚】【神々の饗宴、争いの女神エリスが黄金の林檎を投げ入れる】【女神の争い】【美女姉妹ヘレネとクリュタイムネストラ、ゼウスがレダと交わって2組の双子】『叙事詩の円環』8部作は失われ、断片のみが残る。
【神々の饗宴、ペレウスとテティスの結婚】海神の一族であるテティスは自由に姿を変えることができたが、ペレウスは逃れようとした彼女をつかまえて離さなかった。2人の結婚式にはほとんどの神々が出席したが、争いの女神エリスだけが招かれなかった。これを恨んだエリスは、黄金のリンゴを祝宴の満座の中に投じ、これが原因となってのちにトロイ戦争が起こる。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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トロイ戦争とギリシア悲劇
【復讐悲劇の起源】オレステイア三部作アイスキュロス(前458)『アガメムノン』『供養する女たち』『慈みの女神たち』、エウリピデス『オレステス』【ルネサンス復讐悲劇の起源】ストア派の哲学者セネカ『テュエステス』【ルネサンス復讐悲劇】シェイクスピア『ハムレット』1599年~1602年
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参考文献【叙事詩の円環】
運命の美人姉妹、クリュタイムネストラ、ヘレネー
トロイア戦争の始まり 失われた『叙事詩の円環』
https://t.co/JjeYXXOypq
https://en.wikipedia.org/wiki/Epic_Cycle
大久保正雄『地中海紀行』第61回トロイア戦争 パリスの審判P29
岡道男『ホメロスにおける伝統の継承と創造』
岡道男『ホメロスと叙事詩の環』1976 京都大学文学部紀要1976.16.55-338,
安村 典子『ゼウスの覇権 反逆のギリシア神話』京都大学学術出版会
城江良知「ガイアの嘆願と『イリアス』」西洋古典学研究
『キュプリア』によれば,ガイアは、増えすぎた人間の重みに耐えかね,. しかも人間には神 を畏敬する心がまったくなかったため, ゼウスにこの重荷.を軽減してくれるようにと願い出た. ゼウスは同情してまずテーバイ戦争を起こし多数の人間を滅ぼした。
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/68585/1/KJ00004263559.pdf
――
参考文献【ギリシア悲劇】
愛と復讐 アイスキュロス『オレステイア』三部作
*ヴォロマンドラのクーロスKouros of Volomandra
https://t.co/httDdX6Bvr
大久保正雄『地中海紀行』第47回ギリシア、愛と復讐の大地1P22
旅する詩人、エウリピデス ギリシア悲劇の極致
https://t.co/BIXeFsq7GS
大久保正雄『地中海紀行』第48回ギリシア、愛と復讐の大地2P27
――
参考文献【哲学、ルネサンス】
理念を探求する精神・・・ギリシアの理想、知恵、勇気、節制、正義、失われた美と復讐
https://bit.ly/3sIf3RW
大久保正雄「メディチ家とプラトン・アカデミー イタリア・ルネサンスの美と世界遺産」
https://t.co/yxlgRpwirV
パリスの審判、三人の女神、トロイ戦争、叙事詩の環・・・復讐劇の起源
https://bit.ly/3C2fXNP

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