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2019年11月25日 (月)

「大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」・・・謎の絵師写楽、画狂老人卍

Ukiyoe2019
Phoenix
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』第199回
黄葉の舞う午後、江戸東京博物館に行く。「肉筆浮世絵展 江戸の誘惑」における北斎『鳳凰図屏風』天保6年(1835)を思い出す。
葛飾北斎、苦節四十年、波瀾の人生を生きて、72歳で『富嶽三十六景』、75歳『鳳凰図屏風』、90歳『富士越龍図』、画狂老人卍、絵画藝術を追求して天に昇る。
反骨の絵師、喜多川歌麿、「婦人相学十躰」「婦女人相十品」で女性の魅力を追求して54歳で死す。謎多き絵師、写楽、28枚の大首絵で衝撃のデビュー、10ヵ月で140点をこえる浮世絵版画を制作して姿を消す。歌川国芳、奇想の絵師、物語の夢と冒険とロマンの世界の武者絵を必殺技とする、63歳で死す。広重『名所江戸百景 亀戸梅屋鋪』の翌年、死す、61歳。
――
葛飾北斎、不屈の画狂老人卍。6期90歳。
【春朗期(20~35歳) 】最初期、勝川派の絵師として活動した。
【宗理期(36~44歳) 】勝川派を離れて浮世絵画派とは一線を画した作画活動を行った。琳派。
【葛飾北斎期(46~50歳) 】読本の挿絵に傾注した。
【戴斗期(51~60歳) 】多彩な絵手本を手掛けた。
【為一期(61~74歳) 】錦絵の揃物を多く制作した。『富嶽三十六景』。
【画狂老人卍期(75~90歳) 】自由な発想と表現による肉筆画に専念した。『鳳凰図屏風』、『富士越龍』
*大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
――
【葛飾北斎、苦節四十年、不死鳥の画狂老人卍】葛飾北斎、十九歳で勝川春章に弟子入り、二十歳で浮世絵師になるが三十歳でも売れず。苦節四十年。72歳で『富嶽三十六景』「神奈川沖浪裏」を描く。追い求めていたのは唯一つ。画業を極めること。75歳『鳳凰図屏風』。90歳で『富士越龍』、画狂老人卍、90歳で死す。
【北斎と広重の対決、72歳と37歳】東海道の53の宿場を取材し写生して描き上げた広重の風景画が大ウケ。広重『東海道五拾三次』に対して北斎は『諸国瀧廻り』『諸国名橋奇覧』『富嶽百景』を発表して対抗する。花鳥画でも競合、北斎はテクニックを駆使し、広重は抒情的、感傷的な画風を追求。
【画狂老人卍、90歳】北斎は自ら独創した風景画に執着することなく肉筆画へ沈潜。90歳になっても画業に対する情熱は衰えることなく、死ぬ間際まで絵筆を執り続ける。『富士越龍』『雨中の虎』嘉永2年(1849)。
*大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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【謎多き絵師、写楽】寛政6年(1794)5月、豪華な黒雲母摺りの役者大首絵28枚を出版して浮世絵界に突然姿をあらわし、翌年1月までに140点をこえる浮世絵版画を制作しながら、その筆を断って忽然と姿を消した東洲斎写楽。寛政6年(1794)5月、江戸三座の役者を個性豊かに描いた大判雲母摺りの豪華な作品28図を一度に出版するという華やかなデビューを果たした東洲斎写楽は、翌年正月忽然と姿を消しました。その間10ヵ月(寛政6年(1794)は、閏11月が含まれる)に残した146図の作品は、題材となった歌舞伎が上演された時期によって研究者により4期に分けられている。
【写楽、何者か。斎藤十郎兵衛】「写楽 俗称は斎藤十郎兵衛。八丁堀に住む。阿波の能役者。号は東洲斎」出典『増補浮世絵類考』天保年間(1830~44年)。
*大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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展示作品の一部
喜多川歌麿(1753頃~1806)
喜多川歌麿「婦女人相十品 ポペンを吹く娘」江戸時代/寛政4-5年(1792-3)頃、大判錦絵、メトロポリタン美術館蔵
喜多川歌麿「当時三美人」江戸時代/寛政5年(1793)頃、大判錦絵、ギメ東洋美術館蔵
東洲斎写楽(生没年不詳)1794年(寛政6)5月に役者の大首絵で鮮烈なデビュー
東洲斎写楽「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」江戸時代/寛政6年(1794)、大判錦絵、ベルギー王立美術歴史博物館蔵
東洲斎写楽「市村鰕蔵の竹村定之進」江戸時代/寛政6年(1794)、大判錦絵、ボストン美術館蔵
葛飾北斎(1760~1849)
葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」江戸時代/天保2-4年(1831-33)頃、横大判錦絵、ミネアポリス美術館蔵
葛飾北斎「諸国瀧廻り「下野黒髪山きりふりの滝」江戸時代/天保4年(1833)頃、大判錦絵
葛飾北斎「諸国瀧廻り「木曽路の奥阿弥陀ケ瀧」1830
歌川広重(1797~1858)
「東海道五拾三次之内 蒲原 夜之雪」江戸時代/天保5-7年(1834-36)、横大判錦絵、ミネアポリス美術館蔵
「名所江戸百景 亀戸梅屋舗」江戸時代/安政4年(1857)、大判錦絵、東京都江戸東京博物館蔵
歌川国芳(1797~1861)
歌川国芳「相馬の古内裏」江戸時代/弘化2-3年(1845-46)、大判錦絵3枚続
歌川国芳「宮本武蔵の鯨退治」江戸時代/弘化4年(1847)、大判錦絵3枚続
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参考文献
「新・北斎展」・・・悪霊調伏する空海、『弘法大師修法図』
https://bit.ly/2HAZJ5y 
「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」・・・世に背を向け道を探求する、孤高の藝術家
https://bit.ly/2BUy4rl
特別展「写楽」東京国立博物館2011
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=706
歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎 サントリー美術館
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2010_05/index.html
原安三郎コレクション 広重ビビッド サントリー美術館
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_2/
ボストン美術館所蔵 肉筆浮世絵展 江戸の誘惑(2006)
http://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/museum/tokuten/2006_01_boston.html
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/past/special/
特別展「北斎」東京国立博物館2005
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=476
――
大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演
江戸東京博物館、11月19日-2020年1月19日
福岡市美術館、2020年1月28日(火)~3月22日(日)
愛知県美術館、2020年4月3日(金)~5月31日(日)

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